この記事ではミルガイについて、白ミルガイと本ミルガイの違いや特徴、産地、旬、値段についてまとめております。
ミルガイ・白ミルガイの捌き方(動画版)はこちら
みる貝(本ミルガイ・白ミルガイ)とは?
本ミルガイと白ミルガイの違い
ミルガイとは市場での通称であり、上の写真の白い方を白ミルガイ、写真下の黒っぽくホッキ貝に似ている方を本ミルガイと呼ぶ。
正式名はナミガイ(白ミルガイ)とミルクイ(本ミルガイ)である。
それぞれキヌマトイガイ科とバカガイ科の別種であるが、姿が似ている事からどちらもミルガイの名で呼ばれている。
ミルクイの名はミル(海藻の一種)が多い海底に生息する事から名付けられたが、実際にはミルを食べている訳では無い。
どちらの貝も食用にするのは太い水管部分。
本ミルガイと白ミルガイの味の違い
本ミルガイの身は甘みが強く、貝の女王と例えられる。弾力のある食感である。
一方白ミルガイは身が硬く締まり、食感を楽しむ貝と言える。
ミルガイの旬
白ミルガイ、本ミルガイは別種ではあるが、旬は共に冬の寒い時期から4月頃まで。
梅雨に産卵期を迎えるため、その前が旬となる。
豊洲市場では通年で見かけるが、触ってみてギョッと水管が縮む物が良い。
逆に反応しないものは弱っているため、生食は避けたほうが良い。
ミルガイの産地
白ミルガイ、本ミルガイ共に主な産地は、愛知や千葉。続いて岡山や山口となる。中国や韓国からの輸入も近年はよく見かける。
本ミルガイの方が流通量は少なく、また見た目も一回り小さい。
ミルガイの値段
ミルガイは市場ではk単価(1kあたりの値段)で取引される。
白ミルガイがk1800円前後で取引されるのに対し、本ミルガイはk2000円から3000円で取引される。
貝類は活きた状態で取引されるため、身に海水を多く含んだ状態で重さを測ると割高で買うことになる。
買い方にもよるが、白ミルガイの方が海水を多く含むため、可食部だけで比較すると見た目以上の差は無いと言える。
ミルガイの捌き方
ここからはミルガイの捌き方を説明しております。どちらも基本的には同じ捌き方をしますので参照ください。
貝柱は写真の黒い丸の位置にある。貝剥きや用ナイフで擦るようにして貝柱を切断する。
食べて美味しいのは赤で囲った水管部分。
水管は硬い膜に覆われているが、湯に通すと剥くことができる。
※本ミルガイなら10秒程度、白ミルガイなら表面が白くなるまで
白ミルガイは引っ張ると簡単に外れ、本ミルガイは指で擦るようにすると剥ける。
あとは水管を半分に開き適当な大きさに切れば刺身となる。
細かな作業は動画版の方がわかりやすいかと思いますので、動画も参照くださいませ。