この記事ではいなり寿司の作り方をメインに、味が入らない原因、味が濃すぎる原因、お店の稲荷に比べてコクが足りない原因などを紹介しております。
いなり寿司の作り方(動画)
いなり寿司の作り方、動画版はこちら
いなり寿司とは?
いなり寿司とは甘辛く炊いた油揚げに酢飯を詰め込んだ寿司である。
握り寿司や巻き寿司、押し寿司と同様に、寿司の一種と言える。
いなり寿司の語源は狐の好物が油揚げという伝承に由来する。
稲荷神社は狐を祀る神社である事から、稲荷→キツネ→油揚げ、と繋がったと考えられる。
いなり寿司を上手に作るコツ
意外かも知れないが、いなり寿司は作り方が難しいです。
失敗する原因をいくつか紹介してみます。
油揚げに味が入らない原因
油揚げは、油を吸収した状態で販売される為、油抜きをしないと味が入りにくい。
油抜きとは熱湯につける、もしくは熱湯をかける事で、素材から油を抜く工程。
いなり寿司の場合は、油揚げを熱湯で1〜2分ほど油抜きをする事で、適度に油気を抜く事ができる。
いなり寿司に味が入らない場合は、油抜きが足りない可能性が高いと言える。
いなり寿司の味が濃すぎる原因
油揚げは濃いめの味付けでさっと炊くと美味しい、いなり寿司となる。
油揚げはフワフワに空気を含んでいる為、その分味を吸い込む。
一度濃いめの地で油揚げに味を入れて、その後にしっかりと煮汁を絞る事で、程よい味に調整する。
レシピ通りに作っても味が濃いという場合は、絞りが足りない可能性が高いと言える。
お店のいなり寿司に比べてコクがない
意外かも知れないが、油抜きの工程で油を抜きすぎると、いなり寿司は味気ない仕上がりになる。
ある程度、油分を残す事でコクのあるいなり寿司が出来上がる。
まとめると
以上をまとめると
- 油揚げにある程度、油分を残すように油抜きをする
- 油分が残った揚げに味を入れる為、濃いめの地で短時間で炊く
※(長時間炊くと油が抜けていく為) - 味付けが濃い為、出来上がりにはしっかりと汁気を切る
※汁気を切りすぎるとパサついたいなり寿司になる
というのがいなり寿司を作るコツと言えます。
いなり寿司の作り方
いなり寿司は上記のように、油抜き→煮る→味を染み込ませる→軽く絞って酢飯を詰める。
という作り方をします。
一連の流れを写真付きで紹介します。
油揚げは半分に切り、軽く麺棒で伸ばす
※麺棒で押す事で煮た後の油揚げの開きが良くなる。
油抜きした稲荷は手で絞る。
水気を切ったら、昆布出汁、砂糖、醤油、酒を混ぜた地で炊く。
ポイントは濃いめの地で短時間で炊く事。
地の割合は
出汁3:味醂3:醤油1:酒1:砂糖1 の割合で少し甘目のいなり寿司というイメージ。
途中で上下を返しながら煮詰め、一晩寝かせ、絞ったらいなり寿司のあげの出来上がり。
汁気を絞り、シャリを詰めればいなり寿司の完成。
ゴマやガリなどを混ぜたシャリを詰め込めば五目いなりの完成です。
シャリは巻き込むように詰め込むと綺麗ないなりになります。
いかがでしょう。
参考になれば幸いです。